
こんにちは!津山東教室の尾崎です!今日も元気にブログ更新します!今日は定期テストでは点が取れるのに、模試では点が取れない生徒に対する向き合い方、声掛けについてお話しします。
〜中学生の“見えない壁”とその乗り越え方〜
今日は、保護者の方からよくいただくご相談のひとつに、じっくり向き合ってみたいと思います。
「うちの子、学校のテストでは90点以上取れるのに、模試になるとガクッと点数が下がるんです…」
このようなお悩み、実はとても多くのご家庭で共通しています。 「ちゃんと勉強しているのに」「学校ではできているのに、どうして?」という疑問は、親として当然の感情です。
でも、実はこの現象には、いくつかの“見えにくい理由”が隠れています。 そして、その理由を知ることで、模試の点数を上げるための“正しい努力”が見えてくるのです。
1. 定期テストと模試は「別の生き物」
まず最初に押さえておきたいのは、定期テストと模試はまったく性質の違うものだということです。
● 定期テストの目的
定期テストは、学校の授業内容に沿って作られています。 先生が授業で扱った範囲から出題されるため、予想がしやすく、暗記やパターン練習で高得点を狙いやすいのが特徴です。
また、授業中に「ここはテストに出るよ」と言われた部分を重点的に勉強することで、効率よく点数を取ることができます。
● 模試の目的
一方、模試は「全国レベルでの学力を測る」ために作られています。 出題範囲は広く、単元をまたいだ応用問題や、初見の文章を読んで考える問題が多く含まれます。
つまり、模試は「実力診断テスト」であり、知識を“使う力”や“考える力”が問われるのです。
この違いを知らずに、「定期テストでできているから模試も大丈夫」と思ってしまうと、思わぬ落とし穴にはまってしまいます。
2. 「できる」と「使える」は違う
定期テストで高得点を取っているお子さんは、決して勉強が苦手なわけではありません。 むしろ、まじめに取り組んでいる証拠です。
でも、模試で点が取れないのは、「知識を使う力」がまだ育っていないからかもしれません。
たとえば…
「一次関数の公式は覚えているけど、文章題になると手が止まる」 「英単語は書けるけど、長文になると意味がつかめない」 「歴史の年号は覚えているけど、流れや背景を問われると答えられない」
これは、「知識」と「活用力」の間にある“橋”がまだかかっていない状態です。 つまり、知識はあるけれど、それをどう使えばいいかがわからない。
この“橋”をかけることこそが、模試で点数を取るための鍵なのです。
3. 模試で点が取れない子に共通する3つの特徴
模試で思うような結果が出ない子には、いくつかの共通点があります。 ここでは、特に目立つ3つの特徴を紹介します。
① 問題文を読むスピードが遅い
模試は時間との勝負です。 問題文が長く、設問も複雑なため、読む力が弱いと、解く前に時間切れになってしまいます。
読解力が不足していると、問題の意図を正しくつかめず、誤答につながることもあります。
② 問題のパターンに慣れていない
模試では「見たことのない問題」が出ます。 定期テストのように「授業でやった問題の類題」ではないため、パターン学習だけでは太刀打ちできません。
初見の問題に対して「どう考えればいいか」を自分で組み立てる力が必要になります。
③ 自分で考える習慣が少ない
「どうやって解くか」を自分で考える経験が少ないと、応用問題に対応できません。 普段から「答えを教えてもらう」ことに慣れていると、自分で試行錯誤する力が育ちにくくなります。
4. 模試で力を発揮するために、家庭でできること
では、どうすれば模試でも力を発揮できるようになるのでしょうか? ここでは、保護者の方ができるサポートをいくつかご紹介します。
● 「結果」より「過程」に目を向ける
模試の点数に一喜一憂するのではなく、「どこでつまずいたか」「どう考えたか」に注目してあげてください。
「この問題、どこで迷ったの?」 「どうやって解こうとしたの?」
こんな問いかけが、子どもに“考える力”を育てます。
● 読解力を育てる習慣を
読書はもちろん、ニュース記事を一緒に読んで「どう思う?」と話すだけでも効果的です。 言葉の力は、すべての教科の土台になります。
また、文章を読むことに抵抗がある場合は、マンガや図解入りの本から始めても構いません。 大切なのは「読むことに慣れる」ことです。
● 「間違いノート」を作る
模試で間違えた問題を「なぜ間違えたか」まで書き出すノートを作ると、次に活かしやすくなります。 これは、ただの復習ではなく「自分の思考のクセ」を知るための大切な作業です。
間違いを“財産”に変えることで、模試のたびに成長していくことができます。
5. 塾での取り組み:模試力を育てる3つの柱
私たちの塾では、模試で力を発揮できるよう、以下の3つを意識して指導しています。
① 単元をまたいだ「横断的な問題演習」
たとえば、比例と図形の融合問題など、実際の模試に近い問題で「知識のつなぎ方」を練習します。
これは、単元ごとの“点”を“線”につなげる作業です。 知識をバラバラに覚えるのではなく、つなげて使えるようにすることで、応用力が育ちます。
② 思考プロセスの言語化
「なぜそう考えたのか」「他に方法はないか」を言葉にする練習を通して、思考の筋道を整えます。
これは、ただ答えを出すだけでなく、「考える力」を育てるための大切なステップです。 言葉にすることで、自分の考えを客観的に見つめ直すことができます。
③ 模試の「振り返り指導」
模試後は、点数だけでなく「どこでつまずいたか」「どうすれば次に活かせるか」を一緒に分析します。
この振り返りこそが、模試を“学びの場”に変える鍵です。 失敗を“次へのヒント”として活かすことで、模試のたびに成長していくことができます。
6. 模試は“未来の自分”と出会うチャンス
模試は、ただのテストではありません。 それは「今の自分の立ち位置を知る地図」であり、「これからの学び方を見直すヒント」でもあります。
点数が低くても、それは「まだ知らないことがある」というだけのこと。 むしろ、今のうちに“できないこと”を知ることが、未来の伸びしろになります。
模試での失敗は、決して「能力の限界」ではなく、「可能性の入口」です。 その入口をどうくぐるかは、本人の意識と、周囲の支え方によって大きく変わっていきます。
7. 保護者のまなざしが、子どもの学びを変える
模試の結果を受け取ったとき、保護者の方がどんな言葉をかけるかは、子どもの心に大きな影響を与えます。
たとえば…
「なんでこんな点数なの?」 「もっとちゃんとやらないとダメじゃない」
こうした言葉は、子どもを責めるつもりがなくても、プレッシャーとして伝わってしまうことがあります。
一方で、こんな言葉はどうでしょう。
「この問題、難しかったね。どう考えた?」 「前よりも読めるようになってるね。次はどこを伸ばそうか」
こうした声かけは、子どもに「自分の成長に目を向ける力」を育てます。 そして、「失敗しても大丈夫」「次につなげればいい」という安心感が、挑戦する勇気につながっていくのです。
8. 模試の先にある“本当の学力”
模試で問われる力は、単なる知識量ではありません。 それは、「未知の問題にどう向き合うか」「自分の考えをどう組み立てるか」という、人生にも通じる力です。
この力は、受験だけでなく、将来の仕事や人間関係、社会との関わりの中でも必要とされるものです。
だからこそ、模試は「受験対策」だけでなく、「生きる力の土台づくり」として捉えることができます。
9. 塾として、保護者の方とともに歩む
私たち塾は、模試の結果を「点数」だけでなく、「その子の成長の記録」として見つめています。
模試のたびに、どんな力が育っているか。 どんな壁にぶつかっているか。 そして、どうすればその壁を乗り越えられるか。
それを、保護者の方と一緒に考え、支えていくことが、私たちの役割だと考えています。
模試の結果を見て不安になったときこそ、ぜひご相談ください。 一緒に、次の一歩を見つけていきましょう。
10. 最後に:模試は「育ちの途中」を映す鏡
模試の点数は、あくまで“通過点”です。 それは「今の状態」を映す鏡であり、「これからどう育つか」を考える材料です。
点数が高くても、そこに慢心があれば伸び悩みます。 点数が低くても、そこに気づきと努力があれば、必ず伸びていきます。
お子さんが模試で悔しい思いをしたときこそ、成長のチャンスです。 その悔しさを「次への力」に変えるために、私たちも、保護者の皆さまも、そっと背中を押してあげたいですね。
まとめ:模試で見える“本当の学び”
- 定期テストと模試は目的が違う
- 模試では「知識を使う力」「考える力」が問われる
- 点数よりも「思考の過程」に注目することが大切
- 家庭では、読解力や振り返りの習慣を育てることが効果的
- 塾では、横断的な演習・言語化・振り返りを通じて模試力を育てている
- 模試は、未来の自分と出会うチャンス
- 保護者のまなざしが、子どもの挑戦を支える力になる
このブログ記事が、保護者の皆さまの不安を少しでも和らげ、前向きな学びのヒントになりますように。


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