こんにちは、村上です。
皆さんは、学校のテストや模試を受けるときに、目標点を決めていますか?
先日、各中学校・高校で期末テストがありました。
そのときの生徒とのやりとりの中で、「目標点って、どう決めるのがいいんだろう」と改めて考える機会がありました。
ということで今回は、目標点の定め方について少しお話ししてみようと思います。
まず最初にお伝えしたいのは、目標点には大きく分けて2種類あるということです。
① 短期的な目標点
直近で受けるテストに向けての目標点
これは、テストの直前に決める、あるいは決めさせられることの多い、一番身近な目標点だと思います。
結論から言うと、この目標点は、「今の自分が現実的に取ることができると思う点数」にするのがよいと思います。
理由はシンプルです。
今の実力で取れない点数は、取れないからです。

日頃、生徒たちと目標点の話をしているときに、「これはあまりよくないな」と感じる決め方があります。
それは、
「70点ぐらいかな」
「じゃあ、80点で」
というような決め方です。
はっきり言うと、この目標点にはあまり意味がありません。

その数字に根拠がなく、そのための計画もないからです。
目標点を決めただけで点数が上がるわけではありません。
これは、言われなくても分かりますよね。
だからこそ、考え方を少し変えてほしいのです。
仮に、今のあなたに70点を取れるだけの実力があるとします。
それなら、そのテストであなたが取るべき点数は70点です。
もちろん実際には、本番でのミスや、想定の甘さによって、60点になってしまうこともあるでしょう。
その場合は、落とした10点分を「ミス」として考え、その原因を具体的に把握する必要があります。

一方で、そもそも勉強できていなかった、理解できていなかったために取れなかった30点分については、もともと取れない点数だったと言えます。
その部分について、本番やテスト直前のことだけを悔やんでも、あまり意味がありません。
自分のものではなかったリンゴを、まるで自分のものだったと勘違いしているようなものです。

もう少し別の例で考えるなら、部活やスポーツの試合に近いかもしれません。
本番で実力以上の力が発揮されることが絶対にないとは言いません。
私自身、身に覚えはあります。
ただ、漫画のように毎回都合よく起こるものではありません。
これは、本気で部活やスポーツに取り組んだことのある人なら、きっと分かると思います。
試合でできることは、今の実力を最大限に発揮することです。
言い方を変えると、試合に臨む段階まで来たら、できることはそれくらいしかありません。

少しシビアに聞こえるかもしれませんが、決して厳しいことを言いたいわけではありません。
たとえば、今の実力が50点分の子が、テストで50点を取れたなら、それは実力をしっかり発揮できたということです。
短期的な目標点とは、ある意味で「本番で自分の実力をどれだけ出せたか」を見るためのものだと思います。
そして次に、60点分、70点分の準備をしてテストに臨むことができれば、周りを驚かせる結果につながるかもしれません。
この考え方をすることで、得られる大切なものがあります。
それは、「この勉強量なら、このくらいの点数が取れる」という感覚です。
この感覚は、次にお話しする長期的な目標点につながっていきます。
② 長期的な目標点
志望校や将来の目標から逆算して決める目標点
こちらは、志望校などをもとにして決める、「最終的に取らなければならない点数」です。
先ほどの短期的な目標点が、「今の自分が取れる点数」だったのに対して、長期的な目標点は、「最終的に取れるようになるべき点数」です。
たとえば、今の実力をしっかり発揮して50点を取れたとしても、志望校に合格するために必要な点数が70点であるなら、当然その差は意識しなければなりません。
この長期的な目標点は、当然ながら、今の実力よりも高い目標になるはずです。

ただし、ここでも考え方を間違えないようにしてほしいのです。
長期的な目標点が今の実力では届かないものであることは、ある意味で当然です。
もし今すぐ届くのであれば、そもそもこれから苦労して勉強する必要はあまりありません。
大切なのは、今届かないことを必要以上に落ち込むことではありません。
その目標に向かって、どうやって点数を積み上げていくかを考えることです。
そのためには、長期的な計画が必要になります。
たとえば、
- 足りない点数を、どの科目で補うのか
- その科目のどの単元を勉強するのか
- どのような方法で勉強するのか
- それによって何点分の上積みが見込めるのか
- 目標点まで、あと何点必要なのか
こういったことを一つずつ考えていく必要があります。

ぶっちゃけ、これを一緒に考えてもらえることが、塾に通っている子の大きな強みの一つだと思います。
確信を持てるのは、学生時代に塾に通っていなかったからです。
こうした点数の計算や勉強の戦略立てを、自分で考えざるを得ませんでした。
もし自分でこれを考える際には、
「この点数を取るためには、これくらい勉強すればいいはずだ」
という目算を立てるための根拠を、積み重ねておく必要があるでしょう。
まとめ
テストに向けた目標点には、短期的なものと長期的なものがあります。
短期的な目標点は、今の自分が現実的に取れる点数です。
これは、本番で自分の実力をどれだけ出せるかを見るためのものです。
一方で、長期的な目標点は、志望校や将来の目標に向けて、最終的に取れるようになるべき点数です。
大切なのは、ただ何となく「70点」「80点」と決めることではありません。
今の自分が取れる点数を正しく見極めること。
そして、その目標点そのものを引き上げるために、長期的な計画を立てることです。
塾に通っている子は、そのあたりを先生と一緒に考えることができます。
せっかく塾に通っているのであれば、ぜひその強みをうまく使ってほしいと思います。
目標点は、ただの数字ではありません。
今の自分を知り、次に何をするべきかを考えるための、大切な目印なのです。

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