
こんにちは!教室長の尾崎です。今日も元気にブログ更新します!!10月に入り、金木犀のよい香りが今年も香ってきています。
さて、今日は「親が勉強を教えない方がよい場面」と題してお子さまとの向き合い方についてお話しします。
~教育熱心な親ほど気をつけたい「教えすぎ」の落とし穴~
お子さんが宿題をしている横で、
「そこ違うよ」
「さっきも言ったでしょ」
「なんでこんなのが分からないの?」
と言ってしまった経験はありませんか。
おそらく、多くの保護者の方が一度はあると思います。
もちろん、それは愛情です。
勉強ができるようになってほしい。
困らない人生を歩んでほしい。
だからこそ口を出してしまうのです。
しかし塾で28年間、多くの小学生と接してきて感じるのは、
親が教えれば教えるほど伸びるとは限らない
ということです。
むしろ教育熱心なご家庭ほど、
「教えない方がよかった」
という場面によく出会います。
今回はそんなお話です。
宿題で止まった時
夕食後。
お子さんが算数の宿題をしています。
しばらくして、
「お母さん、この問題分からない」
と言いました。
すると親御さんは椅子を引き寄せ、
「どれどれ?」
と問題を見ます。
そして数分後には、
ほぼ授業が始まっています。
実はこの光景、非常によくあります。
しかし私は、
すぐに説明しなくてもよいケースが多いと思っています。
なぜなら子どもの「分からない」には二種類あるからです。
一つは本当に分からない状態。
もう一つは、
考えるのが面倒になった状態
です。
例えば、
「この文章題、どうやるの?」
と聞かれた時、
「どこまでは分かった?」
と聞き返してみてください。
すると意外に、
「ここまではできた」
と答えることがあります。
つまり子どもは考えているのです。
本当に必要なのは解説ではなく、
もう少し考える時間かもしれません。
漢字練習で先回りしてしまう
漢字練習も典型的です。
子どもが
「『警察』の『警』ってどう書くんだっけ?」
と言います。
そこで親がすぐ書いて見せる。
するとその場では解決します。
でも、
子どもの記憶には残りにくいのです。
代わりに、
「教科書を見てごらん」
「前のページに出てないかな」
と返してみる。
すると子どもは自分で調べます。
実はこの
調べる力
こそ将来必要になる力です。
中学生になると、
学習内容は急に難しくなります。
その時に伸びる子は、
「分からないから調べよう」
と思える子です。
小学生のうちから、
その習慣を身につけてほしいと思います。
私の国語の授業では「自分で調べる力」を重視して、辞書の調べ方を指導しています。
間違いを見つけた瞬間
丸つけをしていると、
明らかな間違いを発見することがあります。
例えば、
68+37
を
95
と答えている。
大人なら即座に気づきます。
そこで
「違う違う!」
となるわけです。
しかし少し待ってみてください。
「もう一回見直してみようか」
とだけ言う。
すると、
「あれ?」
「105だ」
と自分で気づくことがあります。
実はこの経験が非常に重要です。
テスト本番では、
親は隣にいません。
自分で間違いを発見できる子になることが大切です。
だから、
正解を教えることより、
見直す習慣を育てることの方が価値があります。
音読でつい注意しすぎる
国語の音読でもよくあります。
子どもが一文読むたびに、
「そこ違う」
「もっと大きな声」
「句読点を意識して」
「感情を込めて」
と指摘が続く。
するとどうなるでしょう。
だんだん音読が嫌になります。
私ならまず、
最後まで読ませます。
そして、
「昨日よりスムーズだったね」
と一つ褒める。
改善点は一つだけ伝える。
その方が長続きします。
勉強は継続が命です。
毎日少しでも続く方が、
完璧を求めて挫折するよりずっと良いのです。
テスト直しで親が解説を始める
80点のテストを持ち帰った時。
「どこを間違えたの?」
から始まり、
いつの間にか解説大会になるご家庭があります。
しかし実は、
子どもが最初にやるべきなのは、
解説を聞くことではありません。
まず、
自分で原因を考えることです。
- 計算ミスだったのか
- 問題の読み違いか
- 覚えていなかったのか
これを考えるだけで成績は変わります。
反省の習慣は、
親が与えるものではなく、
子ども自身に作らせるものです。
「昨日も教えたでしょ!」が出た時
保護者面談でもよく伺う言葉があります。
「昨日も教えたんです」
「何回も説明したんです」
「どうして覚えないんでしょう」
お気持ちは本当によく分かります。
しかし、
子どもは忘れるものです。
大人でも、
一度聞いただけの内容をすべて覚えている人はいません。
ところが我が子になると、
なぜか高い基準を求めてしまいます。
そしてイライラしてしまう。
そんな時は一度思い出してください。
怒られて覚えたことより、
繰り返して覚えたことの方が圧倒的に多いということを。
中学受験家庭ほど陥りやすい罠
中学受験をするご家庭では特に注意が必要です。
親御さんも問題を見て、
解説を読み、
一緒に勉強されるケースがあります。
それ自体は素晴らしいことです。
しかし、
親がコーチを超えて先生になり始めると危険信号です。
毎日、
「次はこれ」
「ここができていない」
「なぜ間違えた」
が続くと、
子どもは親の顔を見るだけで疲れてしまいます。
受験が終わった後、
親子関係が悪化してしまう家庭も珍しくありません。
受験は親子で戦うものではなく、
子どもが主体となって挑戦するものです。
もちろん、中学受験では保護者様の多くのサポートが必要です。
家庭は安心できる場所であってほしいと思います。
本当に親がやるべきこと
では親は何をすればいいのでしょう。
私は次の四つだと思っています。
①生活リズムを整える
②勉強する環境を整える
③頑張りを認める
④困った時に相談に乗る
つまり、
先生ではなく応援団になることです。
宿題を全部教える必要はありません。
隣で問題を解く必要もありません。
むしろ、
「今日も頑張ったね」
と言える存在になる方が価値があります。
おわりに
教育熱心な保護者の方ほど、
「もっと力にならなければ」
と思います。
その愛情は本当に素晴らしいものです。
ただ、子どもの成長に必要なのは、いつも手を貸すことではありません。
考える時間を与えること。
失敗する機会を奪わないこと。
そして、自分でできた喜びを味わわせることです。
親が一歩下がった時、子どもは一歩前に出ます。
教えないことは放任ではありません。
自立を信じる教育です。
子どもの未来に本当に必要なのは、「教えてもらう力」ではなく、「自分で学ぶ力」。
その力を育てるために、ときには勇気を持って見守ってみてください。きっと思っている以上に、子どもはたくましく成長していきます。

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